「ホームページは集客できない」「ホームページはもうオワコンだ」なんて思っていませんか?
あなたが集客できない原因は、もしかすると「ホームページは集客ツールだ」と思っているからかも知れません。なぜなら、Googleは検索エンジンで集客をしようとするWebサイトを嫌う傾向があるからです。
しかし、日本の企業は、ホームページを持っているのが当たり前。そう…オワコンじゃない。むしろ、小さな会社ほどホームページを使ったほうがいいんです。
ここでは、ホームページがビジネスをどう助けてくれるのか、3つの効果について解説します。
なぜ、ホームページ集客で失敗してしまうのか
SEOという、検索エンジンでホームページで集客する方法を考えると思いますが、Googleは集客を狙って、検索エンジン対策をするサイトを好みません。なので、検索結果で埋もれてしまうことになります。
私も過去にホームページ集客で失敗した人間です。
2018年頃、アフィリエイターとして検索エンジン集客で毎月300件程度の販売代行をしていました。いつも考えていることは「どうやって、SEOを攻略するか」でした。その結果、私のホームページは検索エンジンのアップデートによって、300位以下まで下落、アクセスが一切なくなりました。
この体験が「ホームページは集客ツールではない」ことを、私に教えてくれました。もし、検索エンジンで集客したいなら「リスティング広告(キーワード広告)を出す」ほうが良いのです。それなら、Googleも大歓迎なのですから。
ホームページは何のためのモノ?
ホームページは集客ツールではなく、コミュニケーションツールです。
- URLにアクセスしてもらい、メッセージを伝える。
- クリックしてもらいメッセージを伝える。
ホームページは、その2つの方法で一方通行の情報提供するコミュニケーションツールです。結果として検索エンジンなどで集客が発生する場合もある、というもので、集客効果を保証されたツールではありません。
それなのにWeb業界では、「SEO対策をやれば売上があがる」「ホームページを作れば集客できる」という広告が出回っているため、誤解されてしまっています。
ホームページで時間を節約する
小さな会社の経営者にとって、もっとも貴重な資産は「時間」です。しかし、小さい会社の社長ほど、目の前の業務に追われ、会社の将来について考える余裕がありません。
だからこそ、経営者は「未来を描くことに時間を使うこと」が大切だと言われます。
経営者が忙しいとビジネスは縮小する
「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」は、アメリカの経営コンサルタント、マイケル・E・ガーバーが書いた名著。
書籍の中で、彼はこう語っています。「経営者が常に現場で働いていては、会社は成長できない」「経営者は現場から一歩引き、会社の未来を描く時間を持つべきだ」と。この言葉から、私も含め多くの経営者が、時間管理の重要性を学んだことでしょう。
日々の業務に追われるだけでは、ビジネスの成長はありません。むしろ、現状維持は衰退と同じです。つまり、経営者が将来を見据えて戦略を練るための時間を確保することが「成長」なのです。
ホームページを活用すれば、あなたがイチから会社説明をすることも必要ないし、イチからサービスを説明することもありません。その分、貴重な時間を生み出すツールとなるのです。
ホームページなら、一度に多くの人に伝わる
これまで、会社説明やサービス説明は商談の中でひとり一人に直接伝えるのが普通でした。当たり前ですが、1日で対応できるお客様の数は限られています。
もし、あなたが「より多くの人に聞いてほしい内容である」と思うなら、そのメッセージはぜひホームページに掲載しましょう。ホームページなら、24時間、どこにいても、一度に大勢の人に、あなたのメッセージを伝える場になるからです。
つまり、これまでの「1対1」ではなく、「1対多」で効率よくメッセージを伝えることで、あなたの時間をより有効に使うことができるようになります。
ホームページで人件費を削減する
小さな会社にとって「採用」は、大きなリスクにもなります。だからこそ、必要以上に人を増やすのではなく、営業やお客様サポートの一部をホームページに任せることで、採用のリスクを減らし、効率的にビジネスを進めることができます。
営業マンに頼らない
販売促進したいなら、営業マンがいてくれると助かります。とはいえ、小さな会社となると、営業マンを採用するのも怖いです。
ホームページを活用すれば、新しいお客様(リード)を効率的に獲得し、販売促進につなげることもできます。例えば、ホワイトペーパーなど見込み客に役立つ情報を提供しメールアドレスを集めることができます。これらは後々の営業活動にも便利ですね。
また、オンラインセミナーの告知、申し込みをホームページで行うことで、効率的に興味を持つお客様を集め、直接販売につなげることができます。営業マンがいなくても、営業活動をホームページにやってもらうことで、営業マンの人件費が抑えられますね。
カスタマーサポートに頼らない
ホームページからお問い合わせが増えていくと、単純に「問い合わせ対応の工数」が膨らみます。これらは、よくある質問(FAQ)やチャットボットが便利です。
例えば、よくある質問をホームページにまとめておけば、お客様は疑問に思ったことを自分で調べられます。スタッフが対応する件数が減り、時間と手間を省けます。また、チャットボットを導入すると、簡単な質問には自動で対応できるようになります。
このように、ホームページを使って業務を自動化できたら、人件費で経営が圧迫することはなくなるでしょう。
ビジネスを知る人が増える
あなたのサービスが本当に役に立つものなら、ホームページには、そのことをしっかりと伝えることが大切です。なぜなら、あなたの身近な人が、あなたを紹介したいと思ったときに、ホームページがあると紹介しやすいからです。
口コミ、紹介をいただくため
ホームページで「あなたのサービスがいかに素晴らしいか」がわかる内容になっていると、マーケティングはラクになります。
例えば、お客様がサービスを利用して満足したとき、他の人にもその良さを伝えたいと思うことがあります。そんなときに、ホームページにわかりやすい説明や体験談が載っていると、「ここを見てね」と紹介しやすくなりますよね。このような口コミが増えると、あなたのビジネスがもっと多くの人に知ってもらえるようになり、信頼も高まります。
URLひとつで説明完了!
スマホが普及している今、URLは情報共有にとても便利です。なぜなら、送る側はスマートフォンで簡単に共有できて、見る側もスマートフォンからワンクリックですぐに見れるからです。
一方、PDF形式の資料やパンフレットでも、送るのが面倒です。そして、送られた相手もダウンロードしなければならない、アプリがないと見れない、見れたけど文字が小さい、ダウンロードでファイル容量が埋まる…などのデメリットばかり。
ホームページがあると、お客様があなたのビジネスを他の人に伝えやすくなり、口コミが広がりやすくなります。これがビジネスを成長させる大きな力になるのです。
求められるホームページは検索エンジンの上にでる
ホームページは集客ツールではなく、「コミュニケーションツール」として活用するとメリットが大きいという話をしてきました。
最後に、「小さな会社を救うローカルSEOのすべて」でも書きましたが、ホームページをちゃんと活用した結果、自然と検索エンジンから集客ができる、という話をします。
ホームページは見る人のために作る
ホームページを作るときは、何よりも「見る人が使いやすく、わかりやすい」ことが大切です。お客様が知りたい情報をすぐ見れるように、シンプルで、わかりやすいホームページづくりを心がけましょう。そうすれば、好印象を与えるだけでなく、ビジネスの信頼度も向上します。
信頼されるホームページは紹介される
信頼できる素晴らしいサービスは、他の人にも紹介してもらいやすくなります。
例えば、サービスの利用者が「この会社いいよ」と誰かに伝えたくなったとき、わかりやすいホームページがあれば、「ここを見てみて」とURLをすぐに送ることができます。すると、口コミや紹介が広がり、あなたのビジネスがさらに多くの人に知られるようになります。
Googleも信頼性を評価する
多くの人に信頼され、広がっていくホームページは、Googleなどの検索エンジンからも高く評価されます。Googleの検索エンジンは、ユーザーにとって役立つサイトを上位に表示しようとします。そのため、見る人が増え、信頼性があると判断されたら、ホームページは自然と検索結果の上位に出てくるのです。つまり、ホームページの集客効果は、ホームページを正しく使った後に、自然発生するものなのです。
執筆者:大山のりよし
1980年9月28日生まれ。28歳から大手企業での制作、マーケティングディレクションに携わる。ベンチャー企業にて、メディア事業の立上から制作ディレクション、ライティング、SEOを先導して行い、2019年株式会社WINQを創業。2024年Kindleにて「ローカルSEOのすべて」を出版。
- キーワードマーケティング歴15年
- 300万個以上のキーワードの効果を分析
- 美容業界で月300件の成果獲得
- 元・国内トップアフィリエイター
- アセットコンバージョン開発者