山田 智弘(やまだ ともひろ)
1982年 東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、大手監査法人に入社。中小企業の経営者支援に携わる中で税理士の道を志し、2015年に税理士試験合格。現在は「山田智弘税理士事務所」所長として、顧問先206社の経営支援に携わる。
保有資格
- 公認会計士(2007年登録)
- 税理士(2015年登録)
- 中小企業診断士(2020年登録)
支援実績
- 老舗製菓メーカーの事業承継対策と収益改善
- 小売チェーン10店舗の税務調査対応と内部管理体制の構築
- 製造業における原価管理システムの導入と収益性改善
- スタートアップ企業の資金調達支援と経営計画策定
開業に至るまで
大切な思い出の文具店
私の原点は、子どもの頃によく遊びに行った祖父の文具店です。駄菓子も売っていた小さなお店でしたが、近所のお店のみなさんが「山田のおじいちゃん」を頼りにしていました。
「お金の計算は大事だけど、その数字の後ろには必ず人の気持ちがあるんだよ」という祖父の言葉を、今でも大切にしています。
町工場の社長との出会い
大きな会計事務所で働いていた時のことです。ある日、町工場の社長さんと出会いました。お父さんから受け継いだ工場を守ろうと必死で頑張っている方でした。
「会社の数字は分かったけど、明日から何をすればいいのか、具体的に教えてほしい」。
その言葉に答えられなかった私は、もっと経営者の方々の力になれる税理士になろうと決心しました。
図書館通いの5年間
昼は会計事務所で働きながら、夜は新宿の図書館で税理士の勉強をしました。閉館の9時まで机に向かう毎日。
とても大変でしたが、「この勉強が、きっと誰かの役に立つ」と信じて頑張りました。図書館の警備員さんとは顔なじみになり、「今日も頑張ってるね」と声をかけてもらえることが励みでした。
税務でビジネスの背中を押す
その後、新宿の税理士事務所で働き始めました。
特に覚えているのは、30年続くうどん屋さんでの経験です。材料費や人件費をわかりやすく表にまとめたところ、従業員のみなさんが「もっと良いお店にしよう!」と目を輝かせ始めました。
数字は、人の気持ちを前向きにする力があるんだと、実感した瞬間でした。
税理士事務所を開く
「経営者の方々と一緒に、会社の未来を考えていきたい」。そんな思いで独立し、今では206社の社長さんと一緒に働いています。
税金の相談はもちろん、「こんな商品を作りたい」「お店を増やしたい」といった夢の実現にも力を貸しています。時には夜遅くまで資金繰りを考えることもありますが、会社が元気になっていく姿を見るのが何よりの喜びです。
大切にしている価値観
祖父の文具店で学んだ「人の気持ちに寄り添うこと」と、会計の専門家として大切な「正確な仕事をすること」。この2つを常に心がけています。
経営者の方々が抱える悩みに、親身になって向き合っていきたい。それが私の夢であり、使命だと考えています。
これからも、たくさんの経営者の方々と出会い、その想いに寄り添いながら、会社の成長をお手伝いしていきたいと思います。祖父が教えてくれた「商売の心」を忘れずに。