「ホームページは必要だと分かっているけれど、制作会社に依頼すると数十万円かかる…」
「月々の保守費用や更新料が経営を圧迫しないか心配…」
「せっかく作っても、本当に顧問先の獲得につながるのだろうか…」
多くの税理士がこんな悩みを抱えているのではないでしょうか。本記事では、費用を抑えながらも顧問先獲得につながるホームページの作り方を、具体的にご紹介します。
そもそも、税理士はどう選ばれているか
信頼感が最優先
税理士は、顧客の経理や税務といった機密性の高い業務を扱います。そのため、「この人なら安心して任せられる」という信頼感が、選定の最優先ポイントとなります。
信頼感を高めるには?
- 実績や経験の具体的な提示
- プロフィールや経歴の丁寧な説明
- 顧問先の声(業種のみの記載でも効果的)
- 事務所の様子が分かる写真
専門性で差をつける
一般的な税務業務以外に、特定の分野での専門性をアピールできると強みになります。なぜなら、「その分野において、もっとも問題解決力が高い」と認識されるからです。
専門性の2つの型
- 業界特化型:医療機関専門の税理士、建設業界向けの税理士など
- 課題特化型:節税対策に強い、事業承継に強いなど
地域密着のメリット
中小企業や個人事業主にとって、気軽に相談できる距離感は重要なポイントです。「〇〇市内の企業を中心にサポート」といった地域性のアピールは、特に効果的です。
相談しやすさ
顧問先との長期的な関係を築くには、「この税理士なら何でも相談できる」と思ってもらえることが重要です。単なる税務書類の作成だけでなく、普段から経営の相談ができる存在として選ばれる税理士になるためには
- 分かりやすい説明力:難しい税務用語をかみ砕いて説明できること
- フォローアップ体制:決算期以外でも定期的な連絡や相談対応ができること
- 親しみやすい雰囲気:高圧的ではなく、気軽に質問できる関係性を築けること
コストパフォーマンスへの納得感
「安ければいい」わけではありませんが、料金に対する納得感は重要な選定ポイントです。
- 明確な料金体系:顧問料や決算料の内容と金額を分かりやすく提示
- 付加価値の説明:「会計指導込み」「クラウド会計の導入支援付き」など、料金に含まれるサービスを具体的に説明
- 料金プランの柔軟性:顧問先の規模や必要なサービスに応じて選べる料金体系
IT・デジタル対応力
デジタル化が進む現代、税理士にもIT対応力が求められています。
- クラウド会計への対応:freee、マネーフォワードなどの主要サービスへの対応
- オンラインでの柔軟な対応:Zoomでの相談や、チャットでの質問対応など
- デジタルツールの活用提案:業務効率化のためのツール紹介やアドバイス
これらの要素は、特に若手経営者や新規創業者との相性が良く、新規顧問先の獲得において大きな強みとなります。
税理士ホームページに必ず載せるべき情報
第1章で見てきた「選ばれる税理士の要素」を、ホームページで効果的に伝えるために必要な情報を見ていきましょう。
サービス内容
「専門性」を具体的に示すための重要ページです。単なる業務の列挙ではなく、顧問先がどんなメリットを得られるのかを分かりやすく説明することで、専門家としての問題解決力が伝わります。
例えば、「税務顧問・記帳代行」という見出しよりも、「面倒な経理作業から解放され、経営に専念できる」といった、顧問先目線での表現の方が効果的です。
料金プラン
「コストパフォーマンス」への納得感を高めるための重要な情報です。完全な料金表の掲載は難しくても、「月額顧問料○○円~」といった目安や、料金に含まれるサービスを明確に示すことで、相談のハードルを下げることができます。
プロフィール
「信頼感」「専門性」の核となるページです。税理士としての経歴や専門性に加え、「なぜこの仕事を選んだのか」「どんな想いで顧問先と向き合っているのか」といった人となりが伝わる内容を心がけましょう。
実績、お客様の声
同じく「信頼感」を高める重要な要素です。実績は「これまでに対応した業種や企業数」など、具体的な数字で示すことができます。お客様の声は、第三者からの客観的な評価として大きな説得力を持ちます。
守秘義務の観点から、個別の事例を詳しく載せることは難しいかもしれません。しかし「小売業・年商3億円の会社様」「飲食店・5店舗展開」といった形でも、十分な効果が期待できます。
よくある質問
「相談のしやすさ」に関わる重要ページです。税理士に相談するのが初めての方の不安を解消し、気軽に問い合わせできる雰囲気づくりに役立ちます。
事務所概要、アクセス
「信頼感」と「地域密着性」の両面を伝える重要ページです。事務所の理念や経営方針を明確に示すことで、顧問先に寄り添う姿勢や価値観を伝えることができます。
また、所在地や連絡先といった基本情報に加え、対応エリアや最寄り駅からの道順を明確に示すことで、実際に足を運ぼうと思ってもらえます。大手税理士法人とは異なる、身近な相談相手としての親しみやすさも伝わるでしょう。
お問い合わせ、無料相談
すべての情報は、最終的にここでの問い合わせにつなげることが目的です。フォームは必要最小限の項目にとどめ、「まずは気軽にご相談ください」という敷居の低さを心がけましょう。
ブログ、お知らせ
「IT対応力」と「専門性」をアピールできる発信媒体です。税制改正情報や経営に役立つ情報を定期的に更新することで、「このように役立ててもらえる」という具体的なイメージを持ってもらえます。
こうしたホームページによって期待される効果
適切な情報を掲載したホームページを作ることで、以下のようなビジネス価値の高い効果が期待できます。
税理士としての信頼が上がる
プロフェッショナルなホームページを持つことは、それ自体が信頼の証となります。しっかりとしたデザインで情報が整理されたサイトを見た訪問者は、「この税理士なら安心して任せられる」という印象を持ちます。
「〇〇市 税理士」で上位表示が狙える
「○○市 税理士」といった地域名を含むキーワードで、検索上位に表示されやすくなります。特に、専門性の高い情報発信と地域密着型のサービス内容を適切に掲載することで、検索エンジンからの評価が高まります。
顧問先を紹介されやすくなる
既存の顧問先や知人が、あなたの事務所を他の人に紹介しやすくなります。URLを伝えるだけで「きちんとした税理士事務所」という印象を与えられるため、紹介する側の心理的負担が減ります。
営業コミュニケーションを削減できる
「よくある質問」や料金体系、サービス内容の詳細な掲載により、見込み顧問先の疑問を事前に解消できます。その結果、
- 電話やメールでの説明時間の削減
- 本来の業務に集中できる時間の確保
- 問い合わせフォームによる対応の効率化
が実現できます。
外注を探すときの注意点
税理士事務所のホームページ制作を外注する際、以下の点に特に注意が必要です。なぜなら、見た目の良いサイトができても、実際に顧問先獲得につながらないケースが多いためです。
税理士業界への理解度を確認
制作会社が税理士業界の特性や顧問先のニーズを理解しているかは重要なポイントです。以下のような点をチェックしましょう。
- 税理士事務所のホームページ制作実績の件数
- 制作実績からの具体的な成果例
- 税理士業界特有の訴求ポイントへの理解
- 税務・会計用語の適切な使用と説明力
- 他士業(会計士、司法書士など)との差別化提案
税理士専門のホームページ制作会社でも「制作実績がある」だけでは不十分です。そのホームページが実際に成果を上げているのか、まで確認することをお勧めします。
SEO対応力を見極める
ホームページを作るだけでは十分ではありません。「○○市 税理士」などの地域名を含むキーワードで、検索上位に表示されることが重要です。
- 過去の税理士事務所サイトでのSEO実績
- 具体的な検索順位の改善事例
- 地域性を考慮したSEO戦略の有無
- SEO対策の具体的な手法の説明
- 期待できる成果と達成時期の明示
料金体系の透明性を確認
ホームページ制作には、以下のような費用が発生する可能性があります:
- 初期制作費用
- 月々の保守費用
- コンテンツ追加・修正時の費用
- SEO対策費用
これらの費用が不明確だと、予想以上の支出を強いられる可能性があります。事前に全ての費用を明確にしてもらいましょう。
継続的なサポート体制の確認
ホームページは作って終わりではありません。税制改正などの最新情報を反映させる必要があるほか、日々の更新や時々のトラブル対応も必要です。
以下のような点を確認しましょう。
- 更新依頼への対応スピード
- トラブル発生時のサポート体制
- 休日や緊急時の対応
- 担当者の変更や引き継ぎ方法
「制作後は更新も自分でやってください」「担当者が退職して連絡が取れなくなった」といったケースも少なくありません。継続的なサポートを受けられる体制があるかどうかは、重要な選定ポイントです。
コミュニケーションの取りやすさ
制作過程で意図が正しく伝わらないと、期待したものができあがりません。担当者との円滑なコミュニケーションが可能か、以下の点をチェックしましょう。
- レスポンスの速さ
- 専門用語を使わない分かりやすい説明
- こちらの要望への柔軟な対応
著作権と解約時の対応を確認
契約時には特に以下の点を明確にしましょう!
- ホームページの著作権は誰に帰属するのか
- 解約時にデータは引き継げるのか
- ドメインの所有権は誰にあるのか
実際のトラブル事例として、「解約時にドメインを没収される」「強制的なデータ買取を求められる」といったケースが報告されています。
このようなトラブルを避けるためにも、契約内容の細部まで、しっかりと確認することが重要です。
税理士専門のホームページ会社の実態と意外な事実
以下、多くの税理士事務所の実態調査から見えてきた問題点を解説します。これらの情報は、ホームページ制作の方法を検討する際の重要な判断材料となるでしょう。
見た目が良いだけ、誰にも見られない
税理士専門のホームページ制作会社が手がけたサイトには、一見デザインやレイアウトは整っているものの、深刻な問題を抱えているケースが多く見られます。
最も危険なのは、ホームページが「誰にも見られていない」という事実です。これは単にもったいないだけでなく、以下のようなリスクを抱えることになります。
- せっかくの制作費用が無駄になる
- 見込み顧問先の重要な接点を失っている
- 競合他社にWeb上での顧問先獲得機会を奪われ続ける
- 紹介時の印象付けの機会も逃している
なぜこのような状況に陥るのでしょうか。主な原因は以下の3つです:
- SEO対策が不十分で、検索結果で上位表示されない
- コンテンツが少なく、専門性や信頼性が伝わらない
- 更新がされず、古い情報のまま放置される
結果として、制作することがゴールとなり、本来の目的である「顧問先獲得」につながらないホームページで終わってしまうのです。
SEO対策は月額2万円、でも50位以下
税理士専門を謳う制作会社の中には、SEO対策を別途オプションとして提供するケースがあります。しかし、実態は以下のようなものです。
- 「〇〇市 税理士」というキーワードで、月額2万円のSEO対策を契約
- しかし検索結果は50位以下に留まり、実質的な流入なし
- それでも毎月の費用は発生し続ける
こうしたケースでは、「SEOそのもののスキル不足」や「効果測定と改善サイクルの欠如」が原因となっている可能性が高いです。
解約には「ドメイン没収」や「強制買取」のトラブル
制作会社との契約において、解約時に予想外のトラブルが発生するケースも見られます。
ドメインの没収の問題
- 制作会社がドメインを所有している場合、解約時に引き継げない
- これまで築いたSEO効果や顧客からのアクセスがゼロになる
- 新しいドメインでやり直しを強いられる
強制買取の要求
- 「保守期間までの差額の一括支払い」を求められる
- 予想以上の金額を請求される
- 支払いを拒否するとサイトが使用できなくなる
こうしたトラブルの結果、せっかく築いた信頼基盤が崩れ、Web上での信頼構築が大幅に遅れることになってしまいます。
これらの問題を防ぐために
上記のような問題を避けるためには、
- 契約前の十分な確認(特にドメインの所有権)
- 解約条件の詳細な確認
- 更新・運用体制の確認
- 料金体系の透明性確保
が重要です。
しかし、こうしたリスクを全て確認して外注先を決めるのは、なかなか骨が折れますよね。
「○○市 税理士」で上位表示されるホームページを自分で作る
そこで「検索で上位表示される」「顧問先獲得につながる」ホームページを自分で制作する方法をご紹介します。
WordPressテーマ「EXPERT」のご紹介
税理士事務所のホームページ作成に特化したWordPressテーマ「EXPERT」をおすすめする理由を、具体的に説明していきます。
必要な機能が最初から揃っている
税理士事務所のホームページに必要な要素が、すべてテンプレートとして用意されています。サービス内容、料金プラン、実績紹介、お客様の声など、必要なページを迷うことなく作成できます。
また、ブログ機能を活用することで、節税アドバイスや税制改正情報など、専門性の高い情報を発信できます。これにより、見込み顧問先との接点が自然と増えていきます。
検索上位表示を狙える設計
「○○市 税理士」といった地域名を含む検索キーワードで、上位表示を狙えるよう設計されています。外注でSEO対策に月額費用を支払う必要はありません。
また、プロフェッショナルなデザインテンプレートにより、訪問者に「信頼できる税理士」という印象を自然と与えることができます。
運用の手間とコストを大幅に削減
EXPERTなら、数十万円かかる制作費用や毎月の運用費用を抑えることができます。さらに、以下のようなメリットがあります:
- ドメインとデータの所有権が自分にある
- 解約時のトラブルリスクがない
- 更新や修正を自分で簡単に行える
- 制作会社に依頼する手間が不要
専門的な知識がなくても、直感的な操作で高品質なホームページを作り、運用していけます。
このように、EXPERTを使えば、コストを抑えながら効果の高いホームページ作りが可能になります。税理士事務所の運営に集中しながら、Web上での存在感を高めていけるのです。
まとめ:効果的な税理士ホームページ作成のポイント
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ここまでの税理士事務所のホームページ作成について、重要なポイントを整理したいと思います。
選ばれる税理士の要素を理解する
税理士選びで重視されるのは…
- 信頼感:経歴や人となりが伝わる情報
- 専門性:得意分野や課題解決力
- 地域密着:アクセスのしやすさ
- 相談のしやすさ:コミュニケーション姿勢
- コストパフォーマンス:料金の透明性
- IT対応力:時代に合わせた柔軟性
これらの要素を意識したホームページ作りが必要です。
ホームページに必要な8つの情報
- サービス内容:顧問先目線での価値提供
- 料金プラン:分かりやすい料金体系
- プロフィール:人となりが伝わる自己紹介
- 実績、お客様の声:具体的な成果例
- よくある質問:相談のハードルを下げる
- 事務所概要:理念とアクセス情報
- お知らせ・ブログ:専門性の発信
- 問い合わせフォーム:簡単な導線設計
外注時の落とし穴に注意
制作会社に依頼する際は…
- 税理士業界への理解度
- 実践的なSEO対応力
- 明確な料金体系
- 継続的なサポート体制
- 解約時の条件
これらを事前に確認することが重要です。
自社で作る選択肢も検討を
WordPressテーマ「EXPERT」を活用すれば、
- 初期費用のみで運用可能
- 自由な更新・修正
- SEOを意識した構成
- ドメインの自社管理
といったメリットが得られます。
大切なのは、単なる制作で終わらせず、実際に成果の出るホームページを作ることです。このガイドを参考に、貴事務所に最適なホームページ作りを進めていただければと思います。
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